無駄知識の掃き溜め

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フロントセンサーマウスの試作とその検討

 

フロントセンサーのマウスを作り、実際に使用してみたので、今回はそれについて報告させていただきます。

 

フロントセンサーとはセンサーの位置が上側(メインボタン側)についていることを意味します。

 

 

 Image実際に作ったもの

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今年10月にG303基板を搭載したフロントセンサーのWMOを作りました。

上の穴がフロントセンサーの位置で下がデフォルトのセンサー位置となります。

 

WMOというのはMicrosoftのWheel Mouse Opticalのことです。

IE3.0やIMOと並んで三種の神器と言われていたアレです。

 

作り方

G303やGPROなど小さいマウスの基板を取り出し、上側を切断します。(赤線)

G303は現在販売しておらず、勿体ないので有線GPRO HEROを使いましょう。

G304を使い、ワイヤレスにするのも悪くないと思います。

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「お前....メインボタン切断しちゃったらボタン押せねえじゃねーかよ!?」

そこで登場するのがサイドボタン基板です。

 

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このサイドボタン基板をなんやかんやするとこのようになります。

これを好きなマウスに固定したら完成です。

 

簡単に説明していますが、基礎的な知識が必要なので実行する場合は注意してください。

 

フロントセンサーの優位性とは何か

まず第一に挙げられるのはマウスの可動域が広くなり、細かいAIMができるという点でしょう。

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上の図の赤点はそれぞれマウスのセンサー位置を、赤い線はセンサーの可動域を示しています。

2(通常のセンサー位置)より、1(フロントセンサー)の赤い線のほうが長いことがわかります。

同じだけ手首を動かしても実際にセンサーが動く距離には違いがあるということです。

 

 

第二に指先にセンサーがあったほうが鉛筆を持つように自然なAIMができる...という説です。

これは実際に使ってみたひとにしかわからないかもしれませんが、通常センサー位置と比較すると”細かい微調整が正確にできている感”はありました。

ただし、これは短期間における私の主観であり、参考までに。

 

これらのことはQuakeプロプレイヤーToxjqも配信内で同じようなことを言っていました。

www.youtube.com

手首AIMしか恩恵を得られないの?

結論から言うと違います。

多くのプレイヤーは肘・腕支点であっても最終的な微調整は手首でしているのでフロントセンサーによる恩恵が得られるのは明らかです。

 

デメリット

実際に使用していて、特にデメリットになるようなことはありませんでした。

 

強いて言えば、ホイールがないことです。

作り方を読んだ方ならわかると思いますが、ホイールの下にセンサーがあるためホイールが使えないという構造上のデメリットが存在します。

ただし、メーカーがフロントセンサーのマウスを作った場合はこの点を改善可能かもしれません。

現にaliexpressで売られているフロントセンサーのマウスは左クリの下辺りにあり、ホイールも使えます。

かなり古いセンサーを使用しているようなので購入はしていません。

 

まとめ

本記事ではフロントセンサーを搭載したマウスの優位性を簡単な画像による検討や、経験を元に解説しました。

長期的な影響や、数値化した結果を元に詳しく検討していきたいです。

 

 

おまけ:壊れた

元々ケチって四つ編みケーブルを使用しており、マウスパッドに引っかかり非常にストレスの元となっていました。

そこで、Model O入手により使わなくなっていたFK1のパラコードを移植したところ、酔っていたこともありピンの配列を間違えたままWMOに挿してしましました。

結果として部屋に焦げくさい臭いが広がり、基板が焼けてしまったようです。

 

ホイールがないこと以外は非常に気に入っていたため、再度作成することを前向きに考えています。